闇金の全盛期
闇金の全盛期と言われていた時代は、1980年代~2000年初頭にかけてと言われています。
今でも違法な取立てや金利を行っている闇金の存在はなくなっていませんが、当時の勢いはなくなり、影をひそめつつあります。
闇金の全盛期はどうして起こったのでしょうか?
まず、1980年代~2000年初頭はバブル景気が発生し、はじけた頃の時代です。
バブル景気の活気が忘れられず、消費願望を抑えきれない人がまだまだいた時代です。
また、バブル景気の頃に作ってしまった借金を返済するために、お金の借入が必要になった人もいたようです。
こうしたバブル景気の影響を経営や精神に受けた人はお金がより必要になり、闇金をはじめとする消費者金融を利用してしまったと言われています。
もちろん、闇金の全盛期といわれた理由は他にもあります。
この頃の日本は、金融機関における法整備が進んでいなかったのも闇金が活躍した原因です。
1980年代~2000年初頭にかけての闇金は、高い金利や暴力的な取立てを行っていました。
当事の金利は40%以上を超える場所も珍しくなく、どの金融機関も高い金利設定を作り、会社の利益を高めようとしていました。
まだ、貸金業法が改正される前の段階で、闇金といわれていない消費者金融やキャッシング会社の金利も40%が珍しくない時代です。
こうした時代が闇金業者の勢いを増す要因になったのでしょう。
また、闇金の暴力的な取立て行為が挙げられます。
昼夜を問わず、家や職場に催促の電話をかけたり、家に暴言を書いたビラを貼る。
こうした行為が黙認されていた時代でした。
警察も動くことができず、人身売買や保険金詐欺による社会問題も多く起きた時代です。
闇金業者のこうした高い金利、暴力的なサービス、保険金詐欺による社会問題を受けて、貸金業者法・利息制限法などの法整備が進み、闇金業者は勢いをなくしていきました。
今では法整備が進み、金利や返済催促も昔に比べて穏やかな金融機関が増えています。
それでも闇金の存在そのものは無くならないようです。