海外の闇金事情
海外にも日本と同じような闇金が存在します。
先進国には日本でいう貸金業法や利息制限法といった貸付行為に対する法律が整備されています。
世界のほぼ全てに、その国の法律やルールを無視した違法な貸付をする業者が存在しています。
法律違反になると貸し倒れや摘発されるリスクを背負うため、法定金利を少し超える程度ではなく10日で数割など日本の闇金と同等の高利で貸付をして、過激な取り立て行為を行っています。
英語圏では闇金のことを「ローンシャーク」と呼ばれています。
海外の闇金事業をまとめました。
主な借り手は万国共通でギャンブル
日本はパチンコや競馬でのギャンブルで闇金に手を出す人が多いです。
日本は世界有数のギャンブル大国だと言われていますが、どこの国でもギャンブルは存在します。
カジノはアメリカをはじめ韓国、香港、フィリピンをはじめアジアにも多数ありますが、カジノが庶民の娯楽になっている国は少なく、外人と富裕層向けのギャンブルとして定着している国が多いです。
海外では、サッカーなどプロスポーツチームの賭けが盛んで、ブックメーカーという国主体のギャンブル運営もあれば、友人、知人同士で身近なスポーツなどを元にギャンブルすることが盛んです。
どこの国でもカジノの近くやギャンブルが盛んな都市圏には複数の闇金と呼べる違法業者が存在していて、ギャンブルで大損した人をメインターゲットにしています。
返せなくなった時のリスクが高い
国によってリスクは大きく変わってきますが、海外で多く見られるのが借金を返すために薬の運び屋をさせられることです。
海外は日本よりも薬の密輸は重罪に扱われていて、初犯でも懲役10年以上になることも珍しくありません。
日本でも闇金で人生がメチャクチャにされるのはよくある話ですが、最悪のケースでも法的解決すれば自己破産で全ての財産を失ってリセットするだけで済みます。
海外では、違法業者から借金をしたことを理由に、人生の大部分を刑務所で過ごすことがあります。
さらに国によっては臓器売買が横行していて、借金を自分の臓器で払わされることがあります。
発展途上国では10代の若者がiPadを買うために腎臓を売るケースもあるほどです。
日本でも闇金と関わったことで殺人や傷害事件の被害者になるリスクはありますが、海外に比べると人生をやり直しするのが難しいほど過激な取り立てをされることは少ないです。
マフィアが直接行っていることが多い
日本では、暴力団(ヤクザ)が後ろにしても、闇金業者とヤクザは別の運営になっていることが多いです。
海外は日本の暴力団にあたるマフィアが直接違法な貸付を行っていることもあり、返せなくなったり対応が悪くて怒りを買うと殺されてしまうこともあります。
日本では本人や家族を殺すと言われても実際は脅しで終わることがほとどんですが、海外の闇金は脅しではなく本当に殺人事件に発展することがあります。
そのため、どんな手段を使ってでも法外な利息を払おうとして違法行為をしたり自分の身体を犠牲にする債務者が多いです。