闇金で借り逃げするとどうなるのか
闇金は消費者金融などの正規業者から借入できない人に積極的な融資を行っています。
これは、借りた人を逃がさずに取り立てをするノウハウを持っているからです。
闇金から借りた後に、夜逃げや連絡を断つなどして逃げ切ることはほぼ不可能です。
実際に借り逃げするとどうなるのか、主な事例を逃げ切れない根拠を添えて紹介します。
家族、職場、紹介者に迷惑がかかる
闇金はブラックリストに載っている人でも積極的な貸付をしていますが、何も審査をしていないワケではありません。
闇金独自の審査を行っていて、主に本人が逃げられない環境の確認をします。
闇金でも、親も家族もいなくて日雇いの仕事など取り立て先が本人以外にない場合はシビアな審査が行われます。
勤務先や実家、別居している親に対して在籍確認や親子関係があるかの確認を行い、本人が逃げるリスクの確認を行っています。
紹介者がいる場合は、連帯保証人にさせることで審査を省略するケースもあります。
つまり、闇金は本人以外に取り立てをする手段を持っているので、借り逃げすると闇金が把握している家族、親、親戚、職場、紹介者、恋人などに迷惑がかかります。
本来は保証人や連帯債務者ではない人への取り立て行為は違法ですが、闇金は貸付行為そのものが違法なので、取り立て手段を選びません。
周辺環境を調べる
闇金は借り逃げした人に対して、委任状を偽造して住民票や戸籍を取ります。
そこから、前住所から実家を特定したり、親や兄弟、親族の情報を把握します。
闇金に親族の情報を一切伝えていなくても、周囲に迷惑がかかってしまうリスクがあります。
住民票を動かせば転居先がバレる
住民票や戸籍は認印を使った委任状で第三者でも手軽に取得できます。
夜逃げをして郊外に逃げたとしても、住民票の住所が変われば闇金にバレてしまいます。
借りた闇金が直接追ってくることもあれば、現地の闇金へ債権譲渡を行い近隣の闇金から取り立てを受けることがあります。
海外への高飛びや、住所変更せずに実家や親族の家以外で、遠くへ逃げることができれば逃げ切れます。
しかし、闇金を利用する人はお金を持っていないので、隠居する手段を持っていないものです。
住所が変わらなければ仕事を見つけることも困難になります。
死ぬ可能性はあるの?
マンガやドラマの世界では、臓器売買で借金を返済する事例が見られます。
事例としては少ないですが、暴力団と医師が共謀して実際に臓器売買で検挙された事例が存在しています。
これは闇金や暴力団全盛期だった時代の話ではなく、直近では2015年に臓器売買の摘発があります。
数は少ないですが、臓器売買で死ぬ可能性があるのは事実で、国内ではドナー登録を活用した事例が多いので一部の臓器を抜くのではなく意図的に脳死状態にさせられるケースが多いです。
ほかにも、意図的に交通事故の被害者にさせて保険金請求をするケースもあり、加減ができずに死亡事故へ発展することがあります。
闇金はそもそもまともな仕事ができない人達が運営しています。
元本が10万円、利息を含めて100万円など殺人に近い犯罪を起こす価値がある内容でなくても、借り逃げした人に対しては腹を立てて殺人や傷害事件を起こす可能性があります。
闇金の怒りを買う借り逃げ行為は危険です。お金を払わずに解決させたい場合は法律家に相談して、正攻法で借金の無効を主張しましょう。
参考記事:闇金と戦う法律家