闇金は必要悪なのか?
闇金が必要悪かどうかは人によって判断が異なります。
何処にもお金を借りることができない人にとって闇金は最後の砦です。
お金の工面をすれば何とかなる。そんな人にとって、どんな人にもお金を貸してくれる闇金の存在は、必要悪に感じるかもしれません。
一方、闇金によって人生が狂った人がいるのも事実です。
返済能力がない人に借金を抱させ、犯罪などの問題に発展する。
それが闇金の姿でもあります。
闇金は本当に必要悪なのでしょうか?
基本的に金融会社は闇金だけではありません。
融資法や利息制限法により銀行やキャッシング会社、カードローン会社は、法律に決められた金利や審査方法によって利用者の求めるお金を貸し出します。
この時、返済が遅れたからといって、昼夜を問わず電話で恐喝行為の返済を促したり、職場や実家に借金の問題を持ち込ませるのも禁止されています。
金利の面でも法律で決められた範囲を求めなければなりません。
こうした部分を考慮すると、闇金は営業するだけで法律違反です。
恐喝や暴力、精神的な弾圧を闇金は返済のために行います。
法律より高い金利や暴力・暴言行為の取立て、職場や実家への借金問題の持ち込み。
こうした相手の人権を無視した取立てを行い、債務者の精神面に強いダメージを与えます。
また、闇金の資金源である貸出金は暴力団と強いつながりがあります。
暴力団から出資されたお金を使うので、お金を貸した債権者も暴力団と間接的に関りを持つようになります。
返済されたお金が闇金だけでなく暴力団の資金源に使われることもあれば、暴力団の仕事を手伝い、借金のカタにされるかもしれません。
一般人と暴力団の繋がりが強くなってしまう。
こうしたトラブルを考えると、闇金の存在は非常に危険です。
しかし、銀行やキャッシング会社などの金融会社の審査落ちした人が闇金の存在以外でお金を借りるのは困難です。
闇金が無くなれば、強盗や殺人などの刑事事件を起こす可能性も出てきます。
必要悪かは人によって異なりますが、闇金の営業が続いている以上、求める人がいるということでしょう。