業者数と検挙数の推移
闇金は違法業者です。出資法で定められている年利20%を越えた高金利でお金を貸し付ける、という行為は「出資法違反」になり、都道府県に貸し金業者としての登録を行わずに無許可で貸金業を行う事は「貸金業法違反」になります。
警察庁は公表している警察白書の統計資料によると、闇金による被害者、闇金の検挙数などは年々減ってきています。
これは2003年から警察の取締りが厳しくなったことや、インターネットの普及により闇金に対する対処方法を個人で調べる事が出来るようになった事などがあります。
しかし、闇金の被害額はどんどん増えてきており、これは、闇金の被害にあってしまった一人当たりの被害金額が上がっていることを示しています。
したがって闇金自体が年々悪質になっている事をうかがい知る事が出来ます。
また、闇金関連の違法行為の検挙数は増えてきています。これは「090金融」など「事務所を持たない貸金業」が増えてきていることが関連してきています。
これは警察庁が発表しているものなので、警察を通さず弁護士などの法律家に直接相談した被害者の数までは含まれていません。そのため、闇金被害に遭った本当の数を知る事はできません。
闇金業者の数は全国で1~2万ほどいるといわれており、そのほとんどは貸金業登録をしていないのですが、中には貸金業者登録をしている闇金も存在しています。
貸金業者に登録する事が出来れば、広告などを載せる事が可能ですが、きちんとした金利が記載されていない場合は闇金であることが多いです。
貸金業者として登録されていても、出資法や貸金業法に違反していれば、警察に検挙されて貸金業の登録が抹消される闇金も少なくありません。